江田島中国人研修生8人殺傷事件について

江田島中国人研修生8人殺傷事件は、2013年3月14日に広島県江田島市のカキ養殖加工会社で、大連市出身の中国人の技能実習生が、同工場の日本人経営者ほか社員8人を殺傷した事件のことをいいます。

この事件で犠牲になったのは、中国人が働いていたカキ養殖加工会社の社長と、女性従業員の２名で、他にも同工場の従業員が６名重軽傷を負いました。

社長はスコップで頭を数回殴られ、胸などにも多くの傷がありました。

犯人の中国人研修生は、犯行直後に通りかかった軽トラックをスコップで襲撃してフロントガラスを損壊し、さらに工具やスコップで、自傷行為に及んでいます。

この犯人は、日本語はあまり理解できず、周囲からも孤立していて、日頃から犠牲になった社長とは上手くいっていなかったといわれています。

常に社長からの叱責や、低賃金に不満を持っていたとも言われています。

犯行当日も、体調不良を理由に仕事を休み、無断外出しようとしたところをとがめられ犯行に及んだようです。

またこの事件は、殺害された社長と犯人の中国人研修生の関係がうまくいっていなかったという証言とともに、社長が研修生の面倒をよく見ていたという事実もあります。

これは、過疎化や高齢化が進む江田島で、カキ工場等での労働力を外国人研修生に頼らざるをえなかったという事情もあります。

しかし、日本各地においてこのような中国人研修生のトラブルが絶えなかったという報告もあります。